教養・雑学
夏至の日、太陽がいちばん高くなる時刻は?
1年で昼の長さが最大になる夏至。実は『太陽がもっとも高く見える時間』は12:00ちょうどではありません。
東京(明石より東)で、夏至に太陽がもっとも高くなる時刻のおおよそのめやすはどれでしょうか。
解説
東京での夏至の南中時刻は、おおむね11時42分前後。正午ちょうどではありません。
日本の標準時(JST)は東経135度の経線——兵庫県明石市付近——を基準に定められています。この経線上では、理論上12時00分ちょうどに太陽が真南を通過する計算になります。一方、東京は東経約139.7度に位置しており、基準経線より約4.7度東にあります。経度1度の差は時刻にして約4分に相当するため、4.7度分だけ早く太陽が南中する計算になり、12時00分から約19分引いた11時41分前後が経度補正後の目安です。
さらに「均時差」という補正が加わります。均時差とは、太陽の視運動(実際の動き)と時計の基準となる平均太陽との間にある時間のずれのことで、地球の公転軌道が楕円であることと、地軸の傾きによって生じます。国立天文台の資料でも、均時差は季節によって最大で十数分変動するとされています。夏至前後の6月は均時差が小さくマイナス側(約−1〜−2分)に推移するため、南中時刻は経度補正だけで求めた値より1〜2分ほど遅くなります。経度補正と均時差を合わせると、東京での夏至の南中時刻はおおむね11時42〜43分ごろとなります。sunrise-sunset.org のデータでは、2026年6月21日(夏至)の東京の南中時刻は11時42分40秒と記録されており、この計算と一致します。
自分の住む街の経度を調べ、135度との差に4を掛けると、南中時刻のおおよその目安が出ます。均時差の変動(最大で十数分)を加味すると、より精度が上がります。日時計を使う機会があれば、均時差の補正表を手元に置いておくと読み取り誤差を減らせます。