梅雨の時期に洗濯物が乾きにくい理由 教養・雑学

梅雨の時期に洗濯物が乾きにくい理由

梅雨の部屋干し、なかなか乾かなくて生乾きの匂いに悩まされる──。気温が高い日もあるのに、なぜ夏の天日干しのようにはいかないのでしょうか。

Q

梅雨時期に洗濯物が乾きにくいとされる主な理由はどれでしょうか。

A.

解説

正解は「湿度が高く、水分が空気に移りにくいから」。

気温よりも湿度の影響が大きい、というのが洗濯物の乾きにくさの主な要因です。空気がすでに水蒸気でかなり満たされているため、洗濯物の水分が空気側へ移っていきにくいのです。

洗濯物が乾くというのは、繊維にしみ込んだ水分が蒸発して空気中へ移っていく現象です。その移りやすさを左右するのが「飽和水蒸気量」、つまり空気が含むことのできる水蒸気の量の上限とされています。気温が高いほどこの上限は大きくなり、空気にまだ余裕があれば水分はどんどん蒸発していきます。

ところが梅雨時は、傾向として湿りやすい季節とされ、一般に湿度が高い日が続きます。湿度が高い状態は、空気がすでに水蒸気でほぼ満たされ、新たに水分を受け入れる余地が少ない状態を意味します。すると洗濯物の水分が逃げていく先がなく、乾燥が極端に遅くなります。気温が高い日でも生乾きが続くのは、ここに理由があるとされています。

さらに風がなく空気が動かないと、洗濯物のまわりだけ湿った空気がよどみ、条件はいっそう悪くなります。乾きにくさで生じる「生乾き臭」も、乾くまでに時間がかかり雑菌が繁殖しやすくなることが一因と言われます。

部屋干しでは、湿度そのものを下げる「除湿機」や「エアコンの除湿(ドライ)モード」、空気を動かす「サーキュレーター・扇風機」を組み合わせるのが効果的とされています。干し方では、洗濯物の間隔をこぶしひとつ分ほど空け、厚手のものは外側・薄手は内側に並べると風が通りやすくなります。

ハンガーを長めに使ったり、ピンチハンガーを使うときに丈の長短を交互にしたりして空気の通り道をつくるだけでも、乾きの速さに違いを感じやすくなります。匂いが気になるときは、すすぎを一度増やす、酸素系漂白剤でつけ置きするなど洗い方を見直すのも一案です。

乾きにくい日は、湿度を下げる・風を当てる・間隔を空ける。この三つがそろうほど、乾きは早くなります。

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