教養・雑学
虹は何色?日本と海外で違う理由
日本では「虹は7色」と教わって育つ人が多いですが、世界には2色や3色と数える地域もあるそうです。違いはどこから来るのでしょうか。
虹の色の数え方が国や文化によって違う、もっとも有力な理由はどれでしょうか。
解説
正解は「言語や文化によって、色の区切り方が違うから」。
虹の色は物理的にはなめらかに連続するスペクトルで、はっきりした境目はありません。つまり「何色に見えるか」は目の問題というより、その文化が色という連続体をどんな単位で区切り、名前を付けてきたかに大きく左右される──これがもっとも有力な見方とされています。
日本では「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の7色とされることが多く、これは明治時代以降の学校教育を通じて、ニュートンが虹を7色に分けた整理が広まった影響が下敷きになっていると言われます。ニュートンは音階の7音になぞらえて藍(インディゴ)などを加え7色に整理したと伝えられています。
一方で、英語圏では藍を独立した色として数えず「6色」と説明されることもあり、地域や言語によっては、より少ない数で語られる例もあると言われます。色の区切り方は言語ごとに違うという考え方は、言語学者バーリンとケイによる基本色彩語の研究(1969年)などをきっかけに、人類学・言語学の分野で古くから論じられてきた話題とされています。
注意したいのは、これは「目の構造が国ごとに違う」「太陽光そのものが地域で違う」という話ではない、という点です。見えている光は同じでも、それを言葉でどう分節するかが文化によって異なる、と整理すると理解しやすくなります。
たとえば日本語では青と緑を一語の「青」でまとめて表す言い方(青信号・青葉)が残っていますが、こうした語のクセが色の数え方にも影響していると考えられます。
「7色」はあくまで日本での数え方のひとつで、世界共通の正解ではありません。子どもに虹を説明するときや海外の人と話すときは、「数え方は文化によって違うらしい」とひとこと添える。それだけで、どの数え方も間違いにせずにすみます。
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