教養・雑学
朝日を浴びると元気になると言われる理由は?
朝のカーテンを開けて光を浴びると、なんとなくスイッチが入る感覚──昔から言われてきたことですが、最近は脳科学・睡眠医学の文脈でも語られています。
「朝日を浴びると元気が出る」とよく言われます。もっとも近い理由として有力なのは、次のうちどれでしょうか。
解説
正解は「朝の光が体内時計を整え、覚醒や夜の眠りのリズムに関わるから」。
朝日が「元気の入口」になるのは、強い光が体内時計を外界の明暗サイクルに合わせ直す手がかりになるから、というのがもっとも近い理由とされています。覚醒のリズムも、夜の眠気のタイミングも、この時計の調子に左右されると考えられています。
体内時計(概日リズム)は、約24時間周期で体温・血圧・ホルモン分泌などを調整するしくみと言われています。ヒトの周期は厳密には24時間からわずかにずれているとされ、その小さなズレを毎日リセットする役割を担うのが、朝の光だと説明されることが多いようです。
朝に明るい光を浴びると夜のメラトニン分泌のタイミングが整いやすく、結果として日中の覚醒度合いも安定しやすいと言われています。よく「セロトニンが増えて気分が上がるから」とも語られますが、近年は気分そのものよりも「時計の同期」という枠組みで説明されることも増えているようです。
体温の上昇や活動量の増加(他の選択肢)も実際に起こりますが、それらはむしろ整ったリズムに伴って現れる結果と位置づけられ、根本の理由としては体内時計の調整がもっとも有力とされています。
実践としては、起きたら数分でもカーテンを開け、窓辺で自然光を浴びるのが手軽です。曇りや雨の日でも、室内照明より屋外の光のほうが明るいことが多いとされ、軒先に出るだけでも一助になると言われています。
毎朝おおむね同じ時間に光を浴びると、生活リズムが整いやすく、夜の寝つきにもつながりやすいとされています。起きたらカーテンを開ける、それだけを続けてみる。ただし、これは不眠などを「治す方法」ではないので、強い不調が続く場合は専門医に相談を。
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