ペルセウス座流星群はなぜ毎年同じ日に来る? 流れ星の正体と2026年の見頃 教養・雑学
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ペルセウス座流星群はなぜ毎年同じ日に来る? 流れ星の正体と2026年の見頃


お盆が近づくと、「今年もペルセウス座流星群が見頃」というニュースが決まって流れます。夏の夜空の、いわば年中行事です。

不思議なのは、その見頃がほぼ毎年、8月12日から13日ごろと決まっていること。しかも2026年は、極大の夜に月明かりがない「当たり年」にあたります。

01流れ星の正体は、彗星が落とした「塵」

流れ星は、星が落ちてくるわけではありません。その正体は、宇宙をただよう小さな塵(ちり)です。米粒や砂粒ほどの粒が、地球の大気に秒速およそ60キロで飛び込み、周りの空気ごと一瞬だけ高温になって光る。あれが、流れ星の一本です。

では、その塵はどこから来るのか。ペルセウス座流星群のもとをたどると、「スイフト・タットル彗星」というひとつの彗星に行き着きます。太陽のまわりを約130年かけて一周する彗星で、通り道に細かな塵をまき散らしながら旅を続けています。

02なぜ毎年、同じころに来るのか

彗星がまいた塵は、その軌道に沿って帯のように漂っています。「塵の川」と呼んでもいいかもしれません。地球もまた、太陽のまわりを一年かけて、決まった道を回っています。

この地球の軌道が、塵の帯と交わるあたりを通過するのが、毎年8月の半ばです。だから同じころに、たくさんの塵がいっせいに大気へ飛び込み、流星群になります。国立天文台によると、地球が塵の帯にもっとも近づくのは、毎年8月12日から13日ごろだとされています。

夏の夜に見上げているのは、彗星が旅の途中に落としていった塵に、地球のほうから毎年会いに行っている光景です。

03「ペルセウス座」の名は、放射点から

「ペルセウス座流星群」という名前は、流れ星がペルセウス座を目印にしているわけではありません。空を見ていると、流星はある一点から放射状に飛び出すように見えます。この中心を「放射点」といい、それがペルセウス座の方向にあることから、この名がつきました。

ペルセウス座を探し当てる必要はありません。流星は放射点を中心に空全体へ散っていくので、視野を広くとって、空のなるべく広い範囲をぼんやり眺めるほうが見つけやすいとされています。

042026年は「新月の当たり年」

流星群は、月が明るいと見づらくなります。月あかりが、暗い流れ星を消してしまうためです。その点、2026年は極大にあたる8月13日ごろが新月に近く、月明かりにじゃまされない好条件の年になります。

見頃は、極大に近い8月12日の夜から13日の未明にかけて。国立天文台によると、空の暗い場所なら1時間に35個ほど見えると予想されています。ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ「三大流星群」のひとつで、流星の数は年間でも1、2を争うとされています。特別な道具はいりません。屋外に出て、10分ほど目を暗さに慣らしてから、寝ころぶくらいの気持ちで空を広く見渡す。それが、見つけるコツです。

05何万年もかけて届く、夏の光

スイフト・タットル彗星が最後に太陽の近くを通ったのは1992年のこと。次に戻ってくるのは2126年。人の一生では、一度会えるかどうかの巡り合わせです。

それでも、彗星が何度も通っては落としてきた塵は、帯となって今も軌道に残っています。今年の夏、晴れた夜に空を見上げるなら、そこに流れる一本は、はるか昔に彗星が置いていった小さな粒の、最後のきらめきです。

出典:国立天文台「ペルセウス座流星群」ほか公的機関の公表情報をもとに作成(2026年7月時点)。見頃や出現数の予想は変わる場合があるため、最新情報は国立天文台の公式サイトをご確認ください。

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