心理学
「家族で同じ旅行に行っても、楽しさの感じ方が違う」、近い説明は?
同じ体験でも、人によって満足度や疲労感が違う現象。性格傾向の研究で説明されることがあります。
同じイベントで疲労感や楽しさの感じ方が違う理由として、もっとも近い説明はどれでしょうか。
解説
正解は「外向性・内向性などの性格傾向で『最適な刺激量』が違うため」。
同じ旅行でも楽しさや疲れ方が分かれるのは、心地よいと感じる刺激の量が人によって違うためだと説明されることがあります。
外向的とされる人は、にぎやかな場面や人との交わりで活力が増しやすく、内向的とされる人は、静かな環境や一人の時間で休まりやすい、という傾向が知られています。心理学では、もともとの覚醒しやすさの違いから、ちょうどよい刺激の量(最適水準)が人によって異なる、と説明されることがあります。にぎやかさが「元気の素」になる人もいれば、同じにぎやかさが「消耗」になる人もいる、というわけです。たとえば大人数の食事会で元気が出る人もいれば、同じ会でぐったりする人もいます。どちらが正しいという話ではなく、回復の仕方が違うだけ、という見方です。性格の優劣ではなく、活動と休息のちょうどよい配分が違うということ。どちらか一方にきれいに分かれるわけでもなく、多くの人はその中間のどこかにいるとされています。
家族で出かけるなら、全員でずっと同じ行動をとるより、途中に自由時間を挟むのがおすすめです。にぎやかな観光のあとに、一人でお茶をする時間や、部屋で休む時間を少し入れると、それぞれのペースがそろいます。「楽しみ方が違う」を、相手の元気のなさや不機嫌と取り違えないことも大切です。にぎやかな時間と、静かな時間。両方を予定に少しずつ入れておくだけで、同じ旅でも全員の満足度がそろいやすくなります。
新しいクイズやコラムは、X と Threads でもお知らせしています。
