「ご苦労様です」は上司に失礼? 「お疲れ様です」とどう使い分ける? 仕事・マナー

「ご苦労様です」は上司に失礼? 「お疲れ様です」とどう使い分ける?

退社時の挨拶や、すれ違いざまのひとこと。似ているようで、場面によって選び方に迷いやすい言葉です。

Q

仕事を終えた上司にかける言葉として、現在のビジネス慣習で適切とされているのは次のうちどちらでしょうか。

A.

解説

正解は「お疲れ様です」。

現代のビジネス慣習では、目上の人には「お疲れ様です」を使うのがより無難とされています。

もともと「ご苦労様」も「お疲れ様」も、相手の労をねぎらう言葉として使われてきました。

ただ「ご苦労様」については、近年「上位者が下位者をねぎらう」響きを感じる人が少なくありません。その背景としてしばしば武家社会や軍隊での用法が引き合いに出されますが、語源や使われ方の変遷には諸説あり、はっきりと断定はできません。

一方の「お疲れ様」は比較的新しく広まった言い回しで、上下を問わず使える中立的な言葉として定着したとされています。

文化庁の「国語に関する世論調査」(平成17年度・平成18年2月調査)でも、仕事を終えたときに職階が上の人に対して「お疲れ様(でした)」と言う人がおよそ7割に上り、「御苦労様(でした)」と答えた人を大きく上回りました。職階が下の人に対しては「御苦労様(でした)」を選ぶ割合が増える傾向もみられ、ビジネス現場での感覚を裏づけています。

ただし、この調査は人々の使い方の実態を示すもので、文化庁が「ご苦労様」を誤りと定めているわけではありません。

あくまで受け取り方・慣習の問題である点は押さえておきたいところです。

実際の使い分けとしては、上司・先輩・取引先には退社時やすれ違いざまのひとこととして「お疲れ様です」を選ぶのが無難です。後輩や部下に対しても「お疲れ様」で統一すれば、相手や立場を意識しすぎずに済み、角が立ちません。

「ご苦労様」は宅配の受け取りなど依頼した作業へのねぎらいでは今も自然に使われますが、相手や年代によって響きが分かれやすい言葉です。迷ったときは「お疲れ様です」。社内に独自の慣習があれば、そちらに合わせます。

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