「なるほど」は上司への相槌として適切? 仕事・マナー

「なるほど」は上司への相槌として適切?

会議中、上司の話を聞きながら出てしまう「なるほど」。便利な相槌ですが、場面によって選び方に迷いやすい言葉です。

Q

上司の話への相槌として、より無難なのはどちらでしょうか。

A.

解説

正解は「おっしゃる通りです」。

上司や取引先への相槌としては「おっしゃる通りです」のほうが無難とされています。「なるほど」は誤った日本語ではないものの、目上の相手には避けたほうが安心という考え方が広まっているためです。

「なるほど」には、もともと「相手の言い分をこちらが吟味して納得した」という評価のニュアンスが含まれることがあると言われます。同等か目下の相手への「確かにそうだね」に近い響きがあるため、目上の人に向けると「立場が上の側が下の話を評価している」ように受け取られかねない、という指摘です。

たとえば会議で上司の説明に「なるほど」とだけ返すと、聞き手によっては値踏みされたような印象を持つことがある、というわけです。これは多くのビジネスマナーの解説書や研修で説明される受け取り方・慣習の問題であって、文化庁の「国語に関する世論調査」などの公的資料が「なるほど」を誤った敬語と定めているわけではありません。

「なるほどですね」という言い方も近年よく見られますが、これも丁寧に整えた形とは言いきれず、目上には避けたほうが無難とされています。

実務では、相手の意見に同意するなら「おっしゃる通りです」、内容を理解したなら「承知しました」、学びを得たなら「勉強になります」と、伝えたい中身で言い換えると誤解が少なくなります。一方で、社内のチームメンバー同士やフラットな関係では「なるほど」もごく自然に使われており、相槌として便利な言葉であることに変わりはありません。

会社や部署の文化、相手との距離感によって受け止め方は変わるため、目上や社外には言い換え、気心の知れた相手には自然体で、と場面で使い分けるのが現実的です。

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