愛着スタイルは変えられる?「安定」に近づく3つの視点 人間関係・恋愛
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愛着スタイルは変えられる?「安定」に近づく3つの視点


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「自分の愛着スタイルは、もう変えられないの?」と、診断やチェックの結果を見て、少し気が重くなったことはないでしょうか。不安になりやすい、人と距離を取ってしまう──そうした傾向に、名前がついた瞬間、それが一生ものの「決定」のように感じられてしまうことがあります。

けれど、愛着スタイルはあくまで「いまの傾向」を表すもので、医療的な診断ではありません。そして、愛着スタイルは一生固定されるものではないと考えられています。ただし、短期間で別人のように変わるものではなく、安心できる経験や関係の積み重ねのなかで、少しずつ変化しうるものです。

01愛着スタイルは、固定されたものではないとされる

愛着スタイルは、幼い頃の人との関わりのなかで育まれた「人との距離の取り方のクセ」のようなものです。長くつき合ってきたぶん、そう簡単には変わらないように感じられます。「もう手遅れなのでは」と思ってしまう人も、少なくないはずです。

けれど、近年の心理学では、愛着スタイルは一生変わらないものではないと考えられています。安心できる関係や、そのときどきの経験のなかで、少しずつ変わっていくことがあるとされています。不安定な傾向から、より落ち着いた関わり方へと近づいていく状態は「獲得安定型(earned secure attachment/後から獲得された安定)」と呼ばれることがあります。

いまの傾向は、少しずつ変わっていく可能性があります。

もちろん、変化のしかたやペースには大きな個人差があり、「こうすれば必ず安定する」という方法があるわけではありません。それでも、「もう決まってしまったもの」ではない、という前提に立てるだけで、気持ちはずいぶん軽くなります。

02「安定」に近づくための3つの視点

ここからは、安定に近づくうえで手がかりになるとされる3つの視点を見ていきます。いずれも効果を保証するものではなく、「試してみる価値があるかもしれない」くらいの気持ちで読んでみてください。

  1. 自分の反応に、まず気づく

    連絡が来ないと不安になる、近づかれると逃げたくなる──そうした反応が起きたとき、「いま自分はこう感じている」と一歩引いて眺めてみる。自分の心の動きをやや離れた場所から見るこの視点は、メタ認知と呼ばれます。反応を消そうとするのではなく、ただ気づくだけでも、振り回されにくくなることがある、という見方もあります。

  2. 安心できる関係や場所を、少しずつ持つ

    愛着のあり方は、安心できる関係のなかで穏やかに変わっていくことがあるとされています。すべてを打ち明けられる相手でなくても構いません。気を張らずにいられる人、ほっとできる場所を、ひとつ、またひとつと持っておく。その積み重ねが、土台になっていくと考えられています。

  3. 小さな自己開示を、重ねてみる

    本音を見せるのが怖いと感じる人ほど、いきなり大きく心を開く必要はありません。「実はこれが少し苦手で」くらいの、小さな打ち明け話から。受け止めてもらえた経験がひとつずつ増えていくと、人との距離の取り方が、ゆっくりゆるんでいくことがあるとされています。

03急がないことが、いちばんの近道かもしれない

「変えられる」と聞くと、つい「早く変わらなきゃ」と力が入ってしまいます。けれど、長い時間をかけて育ってきた傾向が、数日や数週間で塗り替わることは、あまり期待しないほうが穏やかでいられます。

うまくいかない日があっても、それは後戻りではありません。前に進んだり、また元の反応が出たりを繰り返しながら、全体として少しずつ動いていく──そのくらいのゆるやかさが、ちょうどいいのだと思います。焦って自分を責めるほど、かえって心はこわばってしまいます。

変化を「課題」にして追い込むより、「そういえば、前より少し落ち着いていたな」と後から気づくくらいで十分です。

04「変える」より「知って付き合う」へ

愛着スタイルは、直さなければいけない「欠点」ではありません。これまで自分を守るために身につけてきた、人との関わり方のクセです。だからこそ、無理に消そうとするより、「自分にはこういう傾向がある」と知ったうえで、上手につき合っていく。そんな向き合い方のほうが、結果として安定に近づきやすいのかもしれません。

変えることを、ゴールにしなくて構いません。今より少し楽な関わり方へ、ひとつ近づけたなら──それはもう、確かな変化です。

「変えられるのか」をもう一歩深く知りたい方には、愛着の克服をテーマにした一冊もあります。

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本記事は愛着に関する一般的な考え方を紹介したもので、診断や治療を目的としたものではありません。人との関わりのつらさが続く・日常生活に支障があると感じる場合は、公的相談窓口や医療機関、心理の専門家など、信頼できる相談先を頼ることも選択肢にしてください。

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