人間関係・恋愛
いい夫婦の日に考える──長く続く関係の「話し方」
「いつも私ばかり」「どうしてわかってくれないの」。本当は相談したかったのに、気づくと相手を責める言葉になっている。近い関係ほど、そんなすれ違いが起こることがあります。
11月22日の「いい夫婦の日」を少し先に見ながら、日々の話し方を考えてみます。結婚しているかどうかにかかわらず、一緒に暮らす相手や大切な人との会話にも使える視点です。
この記事でわかること
01続く関係を、会話だけで決めつけない
長く続く関係に、必ず当てはまる一つの話し方があるわけではありません。暮らしの負担や価値観、周囲の支えなども関わります。仲のよさを、けんかの回数だけで採点しなくて大丈夫です。
ここで取り上げたいのは、意見が違ったときに何を話題にするか。「どちらが悪い人か」を決める会話から、「何を変えたいか」を相談する会話へ、入口を少し変えてみます。
02性格の批判を、具体的な出来事に戻す
ゴットマン研究所は、特定の行動への不満と、相手の人格を攻撃する批判を区別しています。「いつも無責任」とまとめるより、「今日の予定変更を知らなくて困った」と出来事を絞るほうが、何について話すのかが伝わります。
たとえば「家のことを何も考えていない」ではなく、「明日の帰宅時間がわからず、夕食の量を決められない」。相手の内心を断定せず、見えている事実と自分の困りごとを分けるのがポイントです。
03気持ちのあとに、頼みたいことを一つ
「私は困っている」で止めず、「予定が変わるときは、夕方までに連絡をもらえると助かる」と、してほしいことを一つ添えます。本記事の文例は、その練習のための作例です。
「私は、あなたが身勝手だと思う」では、主語が私でも相手への評価は変わりません。大切なのは決まった言葉を付けることより、出来事、気持ち、具体的なお願いを混ぜずに伝えることです。相手が難しいと言ったら、別の方法を相談します。
04聞く側は、すぐに正しさを競わない
相手が話し始めたら、「それならこうすればいい」と解決策を出す前に、「予定がわからないのが負担だったんだね」と理解を確かめてみます。理解することと、すべてに同意することは別です。
「今は聞いてほしい? 一緒に方法を考えたい?」と尋ねるのも一案です。疲れが強いときは、「夕食のあとに10分話せる?」など、再び話す時間を具体的に決める方法もあります。話を終わらせる口実にせず、決めた時間に戻ることが大切です。
05小さな相談を、一つ試してみる
特別な記念日に関係全体を見直そうとすると、言いたいことが多くなりがちです。まずは今週の予定や家事の一つについて、お願いを具体的にする練習から始めてもよいでしょう。できたことへのお礼も、その場で短く伝えます。
ただし、暴力や威圧がある関係では、話し方の工夫だけで解決しようとせず安全を優先してください。会話を整える責任が片方だけにあるわけではありません。安心して意見を言えることを土台に、二人で試せる形を探していきます。
ゴットマン研究所の会話に関する解説を参考に、日常の文例を編集部で作成しました。特定の言い方で関係の継続や改善を保証するものではありません。
出典
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