長続きするカップルは何が違う?──関係を支える共通点 人間関係・恋愛
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長続きするカップルは何が違う?──関係を支える共通点


「ラブラブ」と「長続き」は、似ているようで違うものです。出会った頃の熱量が永遠に続くわけじゃない、というのは、関係を長く続けてきた人ほど知っています。

では、長続きする関係には何があるのでしょうか。関係の安定性に関する心理学の知見をもとにすると、日常の関わり方にはいくつかの大事な土台が見えてきます。

01長続きする関係に必要なのは、熱量より「土台」

恋愛心理学では、関係の安定性を研究してきた著名な研究があります。代表的なもののひとつが、ジョン・ゴットマン博士の研究です。長年にわたり多くのカップルの会話を観察してきた取り組みとされており、関係の安定性を考えるうえで、ふだんの会話のあり方や、ぶつかったあとの修復の仕方が重要だと指摘されています。

そこから見えてきたのは、長続きする関係に見られるのは、いつも仲がいいことや、いつも盛り上がっていることではない、という点。むしろ、もっと地味な「土台」が、関係を持続させているという視点です。

たとえば、付き合いはじめのドキドキは、時間とともに少しずつ落ち着いていくのが自然だとされています。これは関係が冷めたわけではなく、刺激への慣れという、人の感情に共通して起こりやすい変化のひとつと考えられています。だからこそ、熱量が下がったことを「終わりの始まり」と受け取りすぎる必要はありません。問われているのは、その先で何が残るか、です。

長く続く関係には、強い盛り上がりよりも、日々の安心感が効いていることがあります。

02共通点1:ささいなことを、ちゃんと共有している

1つ目の共通点は、相手のささいな話を、ちゃんと聞ける関係であること。

「今日、駅で変な人がいた」「ランチが思ったより微妙だった」。そんな日常の小さな出来事を、お互いに話せる関係は、強いです。これらの会話に重要な情報はないように見えますが、続けることで「自分の毎日は、相手に共有していい」という信頼が積み上がっていきます。

ゴットマン博士の研究では、こうした小さな働きかけに相手が応じることを「ターニング・トワード(向き合う反応)」と呼ぶことがあるとされています。相手が「ねえ、見て」と話しかけたときに、スマホから少し顔を上げて「どうしたの」と返す。たったそれだけの積み重ねが、関係の安定につながりやすいという見方です。逆に、聞こえないふりや上の空の反応が続くと、相手は少しずつ話しかけるのをやめてしまう、ともいわれます。

ささいな話をしなくなった関係は、いきなり大きな話だけを共有することが難しくなります。小さな会話が減ると、大事な話をするための足場も少しずつ弱くなっていきます。ささいな会話は、その下地そのものです。今日あったことをひとつだけ報告し合う、相手の話に「それで?」とひとこと足す。そんな小さな習慣から始めてみるのもよいかもしれません。

03共通点2:ぶつかったあとの修復が早い

2つ目の共通点は、ぶつかったあとの修復が早いこと。

長く付き合っていれば、機嫌の悪い日もあれば、すれ違う夜もあります。それ自体は、関係の終わりのサインではありません。問題は、ぶつかったあとに、どれくらい早く戻れるか、です。

長続きする関係では、ちょっとした冗談や、いつもの料理、何気ないひとことで、自然と空気が戻ります。これは「修復の試み(リペア・アテンプト)」と呼ばれることもあります。完璧に話し合って解決するのではなく、いつもの動作で、なんとなく元に戻れる。それが、関係の柔らかさを保ちます。

大切なのは、その修復のサインを、相手が出したときに受け取れること。たとえば言い合いの最中に相手がふと冗談を言ったとき、それを「ごまかし」と突き返すか、「まあいいか」と乗っかるか。後者を選べる関係のほうが、こじれにくいとされています。修復は、上手に謝ることよりも、相手の差し出した小さな歩み寄りに気づいて応じることのほうに支えられているのかもしれません。

04共通点3:お互いの世界を尊重している

3つ目の共通点は、お互いに「ふたりの世界」と「ひとりの世界」を持てていること。

ふたりで共有する時間も大事ですが、それと同じくらい、それぞれが自分のひとりの時間や、別の人間関係を持てていることも大事です。すべてをふたりで完結させようとすると、お互いがお互いの「すべての必要」を満たさなければならなくなり、息苦しくなりやすい。

友達と会う、ひとりで好きな本を読む、家族と過ごす。そうした「ふたり以外の時間」が確保できる関係のほうが、ふたりでいる時間も濃くなりやすいのです。外で得た刺激や気づきが、ふたりの会話に新しい話題を運んできてくれることもあります。お互いに別の世界を持っているからこそ、相手の話が新鮮に聞こえる、という側面もあるのかもしれません。

もちろん、相手のひとり時間を尊重することと、無関心になることは違います。ここで効くのは、距離を置くことそのものより、「相手の世界も大事にしていい」とお互いが認め合えている感覚のほうです。それがあると、少し離れていても安心していられます。

053つの共通点は、努力ではなく「設計」

3つの共通点を読んで、「あ、自分たちはダメかも」と感じる必要はありません。これらは、努力で勝ち取るものではなく、関係の設計で整えていけるものです。

ささいな話を共有する時間を、意識的に作ってみる。ぶつかったあとの「いつもの動作」を、ひとつ決めておく。お互いのひとり時間を、当たり前として尊重し合う。どれも、特別なテクニックではなく、「そういう関係でいよう」と決めていくだけのこと。

そして、まずは3つのうち、今日できそうなものを、ひとつだけ選んでみる。たとえば帰宅後の数分、相手の話をスマホを置いて聞いてみる。それだけでも、関係の土台は少しずつ整っていきます。

長続きする関係は、いつも仲がいい関係というより、土台がしっかりしている関係です。その土台は、毎日のちょっとした共有や、ぶつかったあとの戻り方で、少しずつ積み上がっていきます。ささいな会話、ぶつかったあとの戻り方、おたがいのひとり時間──いまの関係に、すでにあるのはどれでしょう?

本記事は一般的な考え方を紹介したものです。深い悩みが続く場合や安全に不安がある場合は、公的相談窓口・医療機関・信頼できる人への相談も選択肢にしてください。

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