スポーツの日はなぜ10月から動いた?──体育の日との違い 教養・雑学
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スポーツの日はなぜ10月から動いた?──体育の日との違い


10月の第2月曜日は「スポーツの日」。2026年は10月12日です。かつて「体育の日」と呼ばれ、10月10日に固定されていたこの祝日は、いつ、なぜ動くようになったのか。

たどっていくと、1964年の東京オリンピック、連休をつくる制度、そして名前をめぐる考え方の変化。祝日ひとつに、半世紀分の物語が詰まっています。

012026年のスポーツの日は10月12日

スポーツの日は、「10月の第2月曜日」と定められています。2026年は10月12日の月曜日。土日と合わせて3連休になります。体育の日の時代から数えれば、半世紀以上つづいてきた秋の祝日です。

「10月10日では?」という記憶がある人も多いはずです。実際、1999年までは10月10日に固定されていました。日付が動くようになったのには、はっきりした転機があります。

02始まりは1964年、東京オリンピックの開会式

もとになった「体育の日」は、1964年の東京オリンピックにちなむ祝日です。開会式が行われたのが10月10日。アジアで初めて開かれたこの大会を記念して、2年後の1966年に「体育の日」が国民の祝日に加わりました。

10月10日という日付は、秋晴れが期待しやすい時期として選ばれたと伝えられています。運動会の季節と重なるのも、この祝日が長く親しまれてきた理由のひとつです。

032000年、「ハッピーマンデー」で動く祝日に

転機は2000年です。祝日を月曜日に移して土日とつなげ、3連休を増やす「ハッピーマンデー制度」が始まり、体育の日は10月10日から「10月の第2月曜日」に変わりました。

同じ仕組みで、成人の日(1月15日→1月の第2月曜)、海の日(7月20日→7月の第3月曜)、敬老の日(9月15日→9月の第3月曜)も月曜日に移っています。由来のある日付よりも、連休というまとまった休みを優先した制度でした。

042020年、「体育の日」から「スポーツの日」へ

2020年には、名前が「スポーツの日」に改められました。「体育」が学校の授業や教育を思わせるのに対し、「スポーツ」は楽しみとして親しむ文化を広く指す言葉だ、という考え方の変化を映した改称とされています。祝日法では、スポーツの日は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」日と説明されています。

開会式の記念日から、動く3連休へ。体育からスポーツへ。この祝日は、日本の休み方と運動とのつきあい方の変化を映してきました。

なお、東京2020大会が開かれた2020年と2021年には、開会式に合わせて特例で7月に移動しました。体育の日が生まれてから、10月に祝日がない年になったのは、この2年だけです。

05名前が変わっても、体を動かしたくなる季節

暑さが落ち着き、空が高くなる10月は、やはり体を動かすのに向いた季節です。スポーツの日の3連休は、観るのも、するのも自由な「スポーツに親しむ日」。

大会に出るような運動でなくてかまいません。散歩を少し延ばしてみる、自転車で遠回りしてみる。それだけでも、この祝日の趣旨には十分かなっています。

出典:内閣府「国民の祝日について」ほかの公表情報をもとに作成(2026年8月時点)。祝日の日付や制度は、最新の公式発表をご確認ください。

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