梅雨時に頭痛・だるさが増える「気象病」、主な要因は? 暮らし・習慣

梅雨時に頭痛・だるさが増える「気象病」、主な要因は?

雨が続く時期に体調を崩しやすい「気象病」。気のせいと片づけず、体の反応として考えられる要因を知っておくと安心です。

Q

梅雨時の不調の主な要因として、もっとも近い説明はどれでしょうか。

A.

解説

正解は「気圧の変化が自律神経に影響するため」。

気圧の変化が内耳を刺激し、自律神経のバランスを乱す——これが梅雨時の不調の主な要因とされています。

耳の奥には、音や平衡感覚をつかさどる「内耳」があり、気圧の変化にも敏感に反応します。気圧が低下すると内耳のリンパ液や神経に変化が生じ、脳への信号が乱れて交感神経が急に優位になりやすいと考えられています。交感神経が活性化しすぎると、頭痛・めまい・肩こり・吐き気・気分の落ち込みなど、人によってさまざまな症状が現れやすくなるとされます。こうした「気象の変化が引き起こす不調」を総称して「気象病」あるいは「天気痛」と呼びます。愛知医科大学病院に2005年、国内で初めての「気象病外来」を開設した佐藤純医師は、30年以上にわたり気圧と痛みの関係を研究してきた第一人者とされ、内耳が気圧センサーとして機能することを動物実験や臨床研究で示してきたとされます。梅雨の時期は低気圧が前線上を繰り返し通過するため気圧変動が大きく、もともと片頭痛がある人や自律神経が乱れやすい人は特に影響を受けやすいと言われます。同じ気温・湿度でも頭痛が出る日と出ない日があると感じる場合、気圧の変化パターンに注目してみると、不調との関連が見えてくることもあります。

自律神経を整える生活習慣が、症状の軽減に役立つとされます。朝に光を浴びて体内時計をリセットすること、決まった時間の起床・就寝、朝食で消化器への刺激を入れることが土台とされます。気圧の変化を事前に把握したい場合は、日本気象協会「tenki.jp」の気圧予報や、気圧変化をグラフで確認できる「頭痛ーる」などのアプリも参考になります。気圧に過敏な人向けに「耳まわりを軽くほぐす」セルフケアも紹介されていますが、効果には個人差があります。症状が強い・長く続く場合は、天気のせいと決めつけず内科や神経内科に相談するのが安全です。

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