仕事・マナー
結婚式の招待状の返信ハガキ、正しい書き方──5つの基本
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結婚式の招待状が届いて、返信ハガキを前に「寿」や二重線のあたりで手が止まってしまうことはないでしょうか。出席か欠席かは決まっているのに、書き方となると急に自信がなくなる──そんな声はよく聞きます。
難しく見えますが、覚えることはそう多くありません。このページでは、間違えやすい返信ハガキの基本を、書き方の見本とあわせて5つに整理します。
01まずは返信ハガキの基本と、出す時期
返信ハガキは、出欠を伝えるためだけの紙ではありません。招いてくれた相手への、最初のお礼の手紙でもあります。だからこそ、いくつかの作法が大切にされてきました。
まず出す時期です。一般的には、出席なら招待状が届いてから一週間以内を目安に、できるだけ早めに返すのがよいとされています。早い返事は「楽しみにしています」という気持ちそのものだからです。一方で欠席のときは、あまりすぐに返すと残念な気持ちにさせてしまうため、少し日を置いてから出す方がよいとされることが多いようです。
書くときは、黒のペンや筆ペンなど、はっきり残る筆記具を使います。慶事では薄墨は避けるのが一般的です。お祝いの場では区切りをつけない、という考えから、文章に句読点を使わないという慣習もあります。
02間違えやすい「5つの基本」
ここからが本題です。返信ハガキでつまずきやすいポイントを、5つにまとめました。順番に見ていきます。
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「御出席」「御欠席」は、不要な文字を消す
出席するなら「御欠席」全体を、欠席するなら「御出席」全体を、二重線で消します。さらに、選んだ方に付いている「御」の一文字も消すのが基本です。「御出席」なら「御」を消して「出席」だけを残す、という形になります。二重線は、定規を使ってまっすぐ引くと丁寧に見えます。
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自分に向けられた「御」を消す
「御芳名」「御住所」など、こちら側を立ててくれている敬語は、そのまま使うと敬意の向きが不自然になります。「御住所」は「御」を、「御芳名」は「御芳」の二文字をまとめて消し、「住所」「名」だけを残します。「御芳名」の場合は「芳」も敬語の一部なので、二文字消すのがポイントです。
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宛名の「行」を「様」に直す
表面の宛名が「○○行」となっているのは、相手が自分をへりくだって書いているためです。届いたまま返すのは失礼にあたるとされ、「行」を二重線で消して「様」に書き直します。縦書きなら縦の二重線、横書きなら横の二重線で消すと、見た目が整います。
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お祝いのひとことを添える
出欠だけの返信でも失礼ではありませんが、空いた余白に短いお祝いの言葉を添えると、気持ちがぐっと伝わります。長い文章は要りません。「おめでとうございます」の一行だけでも、受け取る側の印象は変わります。
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句読点と、縁起の悪い言葉を避ける
お祝いの場では、別れや繰り返しを連想させる言葉は避けるのが一般的です。「重ね重ね」「再び」「終わる」などがそれにあたります。前述のとおり句読点も使わず、区切りたいところは行を改めるか、スペースで間をとると自然です。
03ひとこと添えるメッセージの文例
「何を書けばいいかわからない」という人のために、そのまま使える短い文例をいくつか挙げます。句読点を使わない形にしてあります。
出席するときは、「このたびはおめでとうございます 喜んで出席させていただきます 当日を楽しみにしています」。シンプルですが、嬉しい気持ちはじゅうぶん伝わります。「出席」の前に「喜んで」を添えると、より丁寧な印象になります。
親しい友人なら、もう少しくだけても大丈夫です。「結婚おめでとう 晴れ姿に会えるのを心待ちにしているね」。間柄に合わせて言葉を選ぶと、形式だけにならず、その人らしい一枚になります。
04欠席のときの書き方と、心配り
都合がつかず欠席する場合も、基本の書き方は同じです。「御出席」を消して「御欠席」の「御」を消し、「欠席」を残します。ここでも、お祝いの言葉を先に置くと角が立ちにくくなります。
欠席の理由は、細かく書きすぎないのがやさしさとされています。とくに弔事や病気など、おめでたい場にそぐわない事情のときは、「やむを得ない事情で」とぼかすのが一般的です。「このたびはおめでとうございます あいにく都合がつかず残念ですが 末永い幸せをお祈りしています」といった形が、無理のない書き方です。
欠席を伝えたあとに、お祝いの品やメッセージを別に贈ると、気持ちがより伝わります。返信ハガキだけで終わらせないひと手間が、関係を温かく保ってくれます。
作法は、相手を思う気持ちを形にするための道具であって、それ自体が目的ではありません。
05形より、祝う気持ちが伝わること
ここまで5つの基本を見てきましたが、すべてを完璧にこなすことが目的ではありません。「御」を消し忘れた、二重線が少し曲がった──そうした小さな差より、お祝いの一行が添えられているかどうかの方が、受け取る側の心には残るものです。
正しく書けているかどうかより、おめでとうが伝わるか。そんなふうに目盛りを置き換えると、ペンを持つ手も少し軽くなるかもしれません。気になった基本を一つだけでも持ち帰って、次の一枚に活かしてみてください。
返信ハガキやご芳名を、もう少していねいに書いてみたい方には、扱いやすい筆ペンもあります。
本記事は結婚式の招待状・返信ハガキに関する一般的なマナーの解説を目的としたものです。記載内容は広く知られた慣習をもとにした2026年6月時点の整理であり、作法は地域・家・式の形式によって異なる場合があります。判断に迷うときは、招いてくれた方やご家族、式場などに確認するのが確実です。