暮らし・習慣
衣替えを1日で終わらせない──9月から始める3ステップ
10月1日は、昔から衣替えの目安の日とされてきました。ただ、いざその日に一気にやろうとすると、クローゼットの中身を全部出して、たたんで、しまって、と半日仕事になりがちです。
そこで提案したいのが、9月のうちから少しずつ進める衣替えです。「出す」「選る」「しまう」の3つのステップに分ければ、1回の作業は30分ほど。まずは衣替えの由来から、順にたどっていきます。
この記事でわかること
01衣替えは、もともと宮中の行事だった
衣替えの起源は、平安時代の宮中で行われていた「更衣(こうい)」という行事にさかのぼるとされています。旧暦の4月1日と10月1日に、夏の装束と冬の装束を入れ替えていました。
江戸時代には年4回に増え、明治時代に洋服が広まると、6月1日と10月1日に切り替える習慣が定着したといわれます。学校や職場の制服が6月と10月に替わるのは、この名残です。とはいえ近年は、10月に入っても暑い日が少なくありません。カレンダーどおりに1日で終わらせるより、気温に合わせて段階的に進めるほうが、いまの気候には合っています。
02ステップ1──9月は「羽織るものを出す」だけ
最初のステップは、しまうことではなく、出すことです。朝晩が涼しくなってきたら、カーディガンや薄手のジャケットなど、羽織れるものを2、3枚だけ先に出しておきます。
夏服は、まだしまいません。日中は夏の陽気が戻る日もあるからです。「夏服はそのまま、秋の入り口だけ足す」。9月の衣替えは、これだけで十分です。
03ステップ2──今年着なかった夏服を選り分ける
秋の気配が濃くなってきたら、次は選り分けです。この夏、一度も袖を通さなかった服。心当たりのある人は多いはずです。
今年一度も着なかった服は、来年も着ない可能性が高い。衣替えは、そのことに気づける年2回の機会です。
迷う服は、無理に手放さなくてかまいません。「保留」の袋をひとつ作っておき、来年の夏にもう一度だけ判断する。手放す服が決まれば、しまう量そのものが減って、次のステップが軽くなります。フリマアプリや回収ボックスなど、手放し先を先に決めておくのも、選り分けを進めるコツです。
04ステップ3──洗って、乾かして、しまう
最後が、しまう作業です。ここで大事なのは、必ず洗ってからしまうこと。一、二度しか着ていない服でも、汗や皮脂の汚れが残っていると、保管中の黄ばみや虫食いの原因になるとされています。
洗ったあとは、しっかり乾かしてから収納へ。湿気は衣類の大敵なので、よく晴れた乾燥した日を選ぶのがおすすめです。ここまで済ませておけば、10月の本番は「残りを入れ替えるだけ」。1日がかりの衣替えにはなりません。
05一気にやらない、という知恵
衣替えがおっくうなのは、作業そのものが重いからというより、「一度に全部やるもの」と思っているからかもしれません。出す、選る、しまう。3つに分ければ、どれも30分の作業です。「今週は出す」「来週は選る」と、カレンダーにひとつずつ置いていくイメージです。
季節がゆっくり変わっていくように、クローゼットの中身もゆっくり入れ替えていく。9月の週末のどこかで、まずは羽織りものを2、3枚、手前に出すところから始めてみてください。
本記事で紹介する進め方は一般的な目安です。衣替えの由来には諸説あります。衣類の洗濯・保管の方法は、素材や製品の表示に従ってください。
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